2025年度/1AHA007100
【水4】位相数学1 <前期>
(公大) / 幾何学入門 (府大) / 幾何学I (府大) / 位相数学Ⅰ (市大)
近代自然科学の基礎である微分積分学は、極限の概念に基づいている。距離空間は、この極限の概念の本質を理解するための抽象的な枠組みであり、微分積分学に代表される古典数学からトポロジーや関数解析のような現代数学へと舵を切る転換点に位置している。この授業では、数学要論Aで学んだ集合と写像と写像の言語を用いて、数学要論Bで学んだε論法を距離空間の上で展開する。
- 担当教員氏名
- 橋本 義規
- 科目ナンバリング
- AHAMAT31007-J1 (公大) / FLMAT2920-J1 (府大) / CSMAT2102-J1 (府大) / SAFDM3201 (市大)
- 授業管轄部署
- 理学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 2年 (公大) / 2年 (府大) / 2年 (府大) / カリキュラムにより異なります。 (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大) / 2単位 (府大) / 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 次の項目を身につけることを目標とする。 1.ユークリッド空間における点列の収束の考え方が理解でき、具体例の計算や証明ができる。 2.ユークリッド空間における関数の連続性の考え方が理解でき、具体例の計算や証明ができる。 3.距離空間における点列の収束の考え方が理解でき、具体例の計算や証明ができる。 4.距離空間における関数の連続性の考え方が理解でき、具体例の計算や証明ができる。 5.位相数学IIで学ぶ抽象的な位相空間につながる、位相の基本的な考え方が理解でき、具体例の計算や証明ができる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 数学は単に講義を聞いているだけでは理解できない。自分で手を動かして計算したり、例を作ったりして、試行錯誤をする必要がある。本講義でも色々な例を挙げ、理解の役に立つよう演習問題を提供するが、それを自分で考えて解くことが、講義内容を納得するために必要である。そのために、特に事後学習が重要である。
- 成績評価方法
- 主に期末試験の成績を基に、距離空間の基礎的事項の理解を評価する。原則として期末試験の総合得点が6割以上のものを合格とするが、中間試験もしくはレポート課題の成績も考慮して総合的に評価する。距離空間の基礎的事項を理解できていることが合格(C以上)のための最低基準である。
- 履修上の注意
- 数学要論A、数学要論Bの内容を前提とする。
- 教科書
- 鎌田正良「集合と位相」近代科学社
- 参考文献
- 各人の好みに合わせて自由に参考書を選んで良い。伝統的によく使われている本には、例えば ・松坂和夫「集合・位相入門」岩波書店 ・内田伏一「集合と位相」裳華房 などがある。最近出版された ・藤岡敦「手を動かしてまなぶ 集合と位相」裳華房 の方が取り組みやすいと感じる人もいるかもしれない。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- 特になし。
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | R^n の開集合、閉集合、境界 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第2回 | R^n の開集合、閉集合、境界(続き) | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第3回 | R^n の開集合、閉集合、境界(続き) | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第4回 | R^n の点列の収束と開集合、閉集合 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第5回 | R^n の部分集合の開集合、閉集合 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第6回 | R^n の部分集合間の連続写像、開写像、同相写像 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第7回 | R^n の部分集合の連結性 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第8回 | R^n の部分集合のコンパクト性 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第9回 | 前半の復習 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第10回 | 距離空間の定義と例 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第11回 | 距離空間の位相と写像の連続性 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第12回 | 距離空間の位相と写像の連続性(続き) | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第13回 | 距離空間の位相と写像の連続性(続き) | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第14回 | 距離空間の完備性 | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第15回 | 距離空間の完備性(続き) | 教科書の対応するページをよく読んで、講義後に該当する演習問題を解く。 |
第16回 | 試験 |
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Updated on 2025/8/2 6:29:53