2025年度/1AKC037001 (公大) / (府大)
【月3】環境動物昆虫学 <前期>
本講義では、次のような内容について順に解説し、議論する。 1.講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫 2.都市・住環境の動物と昆虫 3.里山の成り立ちと生物多様性の保全 4.昆虫の生活史 ①発育と休眠 5.昆虫の生活史 ②相変異と移動 6.昆虫の個体群動態 7.寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生 8.寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程 9.昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択 10.昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン 11.昆虫類の進化生態学 12.外来動物の管理 13.希少動物・昆虫の生息場所の保全
- 担当教員氏名
- 上田 昇平
- 科目ナンバリング
- AKCPLA32024-J1 (公大) / CEBOA3219-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 農学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 3年 (公大) / カリキュラムにより異なります。 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 本講義では、原生的自然から里地里山の二次的自然、都市緑地やビオトープまで、さまざまな緑地生態系に出現する昆虫を含む動物類について、系内での役割についての理解を深め、生物多様性保全の観点から人間との共存について考える。また、人間社会に被害をもたらす有害動物や外来動物、逆に利益をもたらす有用動物、あるいは希少動物などの特性や管理について以下の1~15に従って学ぶ。これらにより,各環境に生息する昆虫・動物の生活史や人間の活動との関わりについて理解し、広い視野で社会を見る目を養うことを達成目標とする。 1.講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫 2.都市・住環境の動物と昆虫 3.里山の成り立ちと生物多様性の保全 4.昆虫の生活史 ①発育と休眠 5.昆虫の生活史 ②相変異と移動 6.昆虫の個体群動態 7.寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生 8.寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程 9.昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択 10.昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン 11.昆虫類の進化生態学 12.外来動物の管理 13.希少動物・昆虫の生息場所の保全
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- 毎回の授業で資料を配布し、解説と議論を行う。授業の中では、各回および前回の内容に関する簡単な質問を行うので、受講者は重要項目の確認を行ってほしい。また、次回の講義のための課題を出すこともあるので、受講者は次回の予習として、それらに対応してほしい。
- 成績評価方法
- 授業目標(達成)度で成績評価を行う。 C(合格)となるためには1~15の全て項目で基本的な問題が解けることが必要。原則として10回以上出席※した者を対象として、授業への取り組み姿勢や授業態度50点、期末試験50点、合計100点満点で成績評価を行う。欠席する場合は「欠席届」を提出すること。 ※30分以上の遅刻は欠席とみなす。
- 履修上の注意
- 授業開始前日までに受講申請を終えておくこと.
- 教科書
- 毎回プリントを配布する.
- 参考文献
- 最新応用昆虫学 田付貞洋・河野義明編 朝倉書店 2009年 昆虫生態学 藤崎憲治ほか著 朝倉書店 2014年 観察する目が変わる昆虫学入門 野村昌史 2013年 動物生態学 新版、 嶋田正和ほか著、 海游舎、2005年 生態学からみた里やまの自然と保護、石井実監修・日本自然保護協会編、講談社、2005年 昆虫の保全生態学、渡辺守著、東京大学出版会、2007年 日本の昆虫の衰亡と保護.石井実監修、北隆館、2010年 教養のための昆虫学.平嶋義宏・広渡俊哉編著、2017年
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目)動物生態学,動物形態分類学,自然環境保全論(環境倫理を含む)など
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 講義の概要説明・人間社会と動物・昆虫 | 人間と動物・昆虫のかかわりについて、有害動物、害虫、有用動物、益虫などの用語を事前に調べ、どのような種が該当するか予習しておくこと。 |
第2回 | 都市・住環境の動物と昆虫 | 都市部で生活する動物・昆虫には外来種が多いことや、南方系の種類が多いことなどの特徴がある。これらの動物昆虫について、どのような種が該当するか予習しておくこと。 |
第3回 | 里山の成り立ちと生物多様性の保全 | 里地里山とはどのような環境を指すのか、どのような生物が生息するのか、予習しておくこと。 |
第4回 | 昆虫の生活史 ①発育と休眠 | 昆虫の発育と休眠には、温度と日長が重要な信号として利用されている。種によって休眠の季節や発育ステージが異なるので、いくつか例を調べておくこと。 |
第5回 | 昆虫の生活史 ②相変異と移動 | 動物や昆虫の中には1000km以上にわたる長距離移動を行うものが知られている。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第6回 | 昆虫の生活史 ②相変異と移動2 | 動物や昆虫の中には1000km以上にわたる長距離移動を行うものが知られている。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第7回 | 昆虫の個体群動態 | 一般に昆虫の密度が高まると繁殖力は低下する。密度効果の例をいくつか調べておくこと。 |
第8回 | 寄生性昆虫の生態と行動 ①いろいろな寄生 | 捕食寄生者には、寄生バチ、寄生バエなどがある。それらの寄生戦略の例をいくつか調べておくこと。 |
第9回 | 寄生性昆虫の生態と行動 ②寄主選択過程 | 捕食寄生者は、匂いを利用して寄主を発見するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第10回 | 昆虫の化学生態学 ①植食性昆虫の寄主選択 | 植食性昆虫は、匂いを利用して寄主植物を発見するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第11回 | 昆虫の化学生態学 ②配偶行動とフェロモン | 昆虫には、配偶行動にフェロモンを利用するものが多い。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第12回 | 昆虫の分子進化生態学 | 分子情報を用いて昆虫類の系統や遺伝的多様性が調査されている。それらの例をいくつか調べておくこと。 |
第13回 | 外来動物の管理 | 特定外来生物にはどのような種が掲載されているか、事前に見ておくこと。 |
第14回 | 希少動物・昆虫の生息場所の保全 | 環境省や大阪府のレッドデータリストにはどのような種が掲載されているか、事前に見ておくこと。 |
第15回 | 昆虫類の群集生態学 | どのような昆虫のグループが指標生物として利用されているか、事前に例を調べておくこと。 |
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Updated on 2025/7/16 6:18:12