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2025年度/1ALA039001 (公大)

【月3、月4】獣医寄生虫学実習 <前期>

本実習では大型の蠕虫類(線虫類、条虫類、吸虫類)や節足動物を肉眼的に、また、単細胞性の原虫類、糞便や血液などに見られるシスト/オーシスト/虫卵/幼虫、及び組織中に見られる寄生虫断端について光学顕微鏡を用いて観察することにより、これら寄生虫の形態的特徴を習熟し検査の一助とする。また、病理組織標本を用いて原虫/寄生虫によって惹起された病変を観察する。さらに、各種の蠕虫類の虫卵や幼虫、原虫類のシストなどを検体から検出する方法(検査法)についても実習する。検体の入手状況により、内容を変更する場合がある。 以下の項目を予定するが、新型コロナウイルス対策のため、圧縮し、統合する等して回数および実習時間を考慮し、実施する予定である。

担当教員氏名
松林 誠
科目ナンバリング
ALAANS23010-J4 (公大)
授業管轄部署
獣医学部
授業形態
実習
開講キャンパス
りんくう
開講区分
週間授業
配当年次
3年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
本実習では、2年の前期に獣医寄生虫学で履修した寄生虫・原虫の基本事項を基に、寄生虫・原虫を鑑別できるようになることを目標とする。具体的には、実際に血液や糞便等の材料を用い、検査方法を習得し、検出される寄生虫・原虫の形態を光学顕微鏡を用いて観察し、その特徴を捉え、鑑別できるようになることを目標とする。 実施は、開講時の新型コロナウイルスの情勢にもよるが、感染対策のため、2つのグループに分け、対面型実習とオンライン受講(レポート作成)を交互に実施する等を検討する。開講前には、事前に連絡する。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回Introduction、顕微鏡の使い方、マイクロメーターの使い方顕微鏡の使い方の予習をしておく。
第2回原虫類1) 消化管寄生原虫類(1:アメーバ類,ジアルジア類,他)消化管寄生原虫類(アメーバ類,ジアルジア類他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第3回原虫類2) 消化管寄生原虫類(2:コクシジウム類,他)消化管寄生原虫類(コクシジウム類他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第4回原虫類3) 消化管寄生原虫類(3:トキソプラズマ,他)消化管寄生原虫類(トキソプラズマ他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第5回原虫類4) 住血原虫類(1:トリパノソーマ類,他)住血原虫類(トリパノソーマ類他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第6回原虫類5) 住血原虫類(2:ピロプラズマ,ロイコチトゾーン,他)住血原虫類(ピロプラズマ,ロイコチトゾーン他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第7回条虫類1)(マンソン裂頭条虫,他)条虫類(マンソン裂頭条虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第8回条虫類2)(瓜実条虫,他 )条虫類(瓜実条虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第9回吸虫類1)(肝蛭,双口吸虫,他)吸虫類(肝蛭,双口吸虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第10回吸虫類2)(肺吸虫,肝吸虫,横川吸虫,他)吸虫類(肺吸虫,肝吸虫,横川吸虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第11回線虫類1) 消化管寄生線虫類 (回虫類,鉤虫類,他)消化管寄生線虫類 (回虫類,鉤虫類他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第12回線虫類2) 消化管寄生線虫類 (鞭虫類,他)消化管寄生線虫類(鞭虫類他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第13回線虫類3) 組織寄生線虫類(犬糸状虫,他)組織寄生線虫類(犬糸状虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第14回線虫類4) 組織寄生線虫類(旋毛虫,他)組織寄生線虫類(旋毛虫他)の基本事項、特に生活環を予習しておく。
第15回糞便検査: 直接塗抹法,ショ糖液浮遊法,飽和食塩水法,ホルマリンエーテル法(MGL)法,AMSⅢ法,濾紙培養法,虫卵の大きさの測定法,EPG測定法など 血液検査法: 薄層塗抹法,厚層塗抹法,アセトン集虫法など糞便検査法、血液検査法の基本事項を予習しておく。
事前・事後学習の内容
実習項目の内、生活環および形態学的特徴について予習をしておく。
成績評価方法
実習毎に検査方法および観察した寄生虫・原虫のスケッチを行い、レポートを提出する。検査方法に誤りがないか、また正確に実施できているか、また寄生虫・原虫のスケッチでは鑑別に必要な形態学的特徴を正確に捉えられているか、正しく所見が記載されているか等を評価する。レポート点に加え、検査等を正しく実施できているか等、実施内容についても評価し、そしてスライドを用いた期末試験により、100点満点で成績評価を行う。試験は、対面型で行う予定であるが、状況によりオンライン等に切り替える場合がある。合格(C以上)のための基準は総合計で合計60点以上とする。
履修上の注意
オンラインでの開講含め、授業開始前日までに受講申請を終えておくこと。 本授業の内容は、授業担当者の実務経験を活用したものである。
教科書
獣医寄生虫学実習ハンドブック 第3版,大西義博著,三恵社,2015年,1905円

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参考文献
動物寄生虫病学(四訂版) (日本語)2019年, 板垣 匡 (著), 藤崎 幸藏 (著)など
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
(関連科目)獣医寄生虫学

Updated on 2025/8/11 6:46:36

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