2025年度/1BAA057001 (公大)
【水3】グローバル言語文化学特論C <後期>
日本近代文学の多くの作品が世界各国の言語で翻訳されて、作品研究が盛んに進められている。本講義では、中国語に翻訳され中国での研究が進んでいる日本近代・現代文学の作品評価について、日本での研究の焦点となるテーマが中国でどのように扱われているのか、という問題を具体的な作品・研究論文を読みながら例示しながら、両国間の研究傾向の異なりと、その要因について講義する。
- 担当教員氏名
- 山崎 正純
- 科目ナンバリング
- BAASLC66017-J1 (公大)
- 授業管轄部署
- 現代システム科学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 言語文化学分野専門科目
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- ・日本近代文学の研究が、日本国内におけるものと中国等他の地域・国家でのそれが異なる場合、その要因について歴史的に説明できる。 ・文学研究も方法論が科学的であるために必要な要件について説明することができる。
- 授業内容
- 第1回〜第3回:導入。日本近代文学の研究史を概観する。 戦後日本の思想史と文学研究との関連性を講義する。 第4回〜第6回:日本における魯迅文学の受容について概観する。佐藤春夫や竹内好等の魯迅理解の特徴を講義する。 第7回〜第8回:日本文学と魯迅文学との関係を、日本の歴史的状況と関連付けながら講義する。 第9回〜第12回:太宰治、三島由紀夫を日中両国がどのように受容したかを概観し、両者の相違について考察する。 第13回〜第15回:大学院生それぞれの研究テーマに即し、その研究史を日本の戦後思想との関連で整理し、発表する。
- 事前・事後学習の内容
- 第1回~第12回:毎回の議論のテーマに関して、必要な文献をあらかじめ読んでおき講義中積極的に発言できるよう考えを整理しておくこと。 第13回~第15回:毎回の講義内容や参加者による議論を参考にしながら、自分自身の発表の準備を常に進め、レジメとして配布できるようにしておくこと。
- 成績評価方法
- 到達目標の達成度で成績評価を行なう。単位を取得するためには、近代文学の表現機構が生成した経緯を、歴史的背景から説明できること。また、近代文学から現代文学への変容における質的な変化とその背景的要因について理解することが求められる。成績を評価する手段として、授業での発表・ディスカションへの積極的な参加を用いる。成績評価に用いる場合は、発表内容が50%、ディスカッションにおける貢献度が50%である。
- 履修上の注意
- 関連科目:言語文化学特論A
- 教科書
- 毎回、資料を配布する。
- 参考文献
- 竹内好『魯迅』(講談社文芸文庫) 魯迅『魯迅評論集』(竹内好訳 岩波文庫)
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
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Updated on 2025/8/28 6:29:00