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2025年度/1BBAE10010 (公大)

【木4】西洋史学研究F <前期>

本講義の主題は、ハプスブルク帝国史である。当初のハプスブルク家は、神聖ローマ帝国周縁の一勢力にすぎなかったにもかかわらず、第一次世界大戦前夜には、中東欧に広大な帝国を形成した。その特徴は、独特の国家制度と多民族性にあったといえるだろう。また第一次大戦の敗戦にともなって崩壊した帝国の歴史的評価は、第二次大戦を経て現代に至るまで大きく変容してきた。以上をふまえて本講義では、まずハプスブルク帝国の形成過程を概観する。次いで、帝国支配の実態を考察し、ハプスブルク帝国の歴史的な意義を明らかにする。さらに本講義では、開国以来の日本とハプスブルクの関係史にも光を当ててみたい。

担当教員氏名
村上 亮
科目ナンバリング
BBAWHW62050-J1 (公大)
授業管轄部署
文学研究科
開講キャンパス
杉本
開講区分
週間授業
配当年次
1年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
・ハプスブルク帝国を主たる題材として、近世から近代に至るヨーロッパ史の流れ、ならびに近現代における国家の特質を説明できる。 ・日本とハプスブルクの交流史を通じて、一国史ではなく比較史的な観点から歴史を展望する視座を得ることで、異文化交流の実態を述べることができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回導入関連する概説書を読んでおくことが望ましい。
第2回ハプスブルク家と神聖ローマ帝国事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第3回マリア・テレジア①:オーストリア継承戦争事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第4回マリア・テレジア②:統一国家への軌跡事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第5回シェーンブルン宮殿:宮廷儀礼のありよう事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第6回「啓蒙専制君主」ヨーゼフ2世事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第7回ウィーン体制の成立事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第8回フランツ・ヨーゼフの即位事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第9回近代都市ウィーンの誕生事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第10回ウィーン万国博覧会とジャポニスム事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第11回日本=ハプスブルク関係史:フランツ・フェルディナントの訪日事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第12回ヒトラーの生い立ち――世紀末ウィーンにおける挫折――事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第13回植民地統治としてのボスニア・ヘルツェゴヴィナ事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第14回サライェヴォ事件事前準備としては、前回授業で指示された文献などの内容を確認する。事後学習としては、授業で取り上げた文献や論文を各自で読んでおくこと。
第15回ハプスブルクの遺産:まとめにかえて期末レポートの作成にそなえ、授業内容全体を復習しておくこと。
事前・事後学習の内容
前回授業の内容を事前に見直しておくことが望ましい。専門用語については、授業の際にも説明に努めるが、分からない事項については各自で調べてもらいたい。
成績評価方法
成績に関しては、上記の到達目標の達成度に基づいて評価します。 その内訳は、期末レポート(60%)、ならびに授業への参加姿勢を見るために毎回行う授業時のコメントシート(40%)です。期末レポートの課題については、講義時に発表します。 なお評価に関する最低基準は、講義内容を理解するとともに、その内容を自分の言葉で的確に説明できることとします。
履修上の注意
本講義は対面授業として実施します。履修に際しては、高校世界史程度の前提知識があると理解しやすいかと思います。コメントシートなどによる質問を歓迎します。
教科書
使用しません。毎回レジュメを配布するとともに、パワーポイント資料を用意します。

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参考文献
本講義にとくに関連する文献は次の通りです。個々のテーマに関する文献は随時紹介します。 ・岩崎周一『ハプスブルク帝国(講談社現代新書)』講談社、2017年。 ・岩﨑周一『マリア・テレジアとハプスブルク帝国 : 複合君主政国家の光と影(創元世界史ライブラリー)』創元社、 2023年。 ・大津留厚『ハプスブルクの実験 :多文化共存を目指して』(増補改訂)春風社、2007年。 ・大津留厚 (他編)『ハプスブルク史研究入門 :歴史のラビリンスへの招待』昭和堂、2013年。 ・大津留厚(編)『「民族自決」という幻影:ハプスブルク帝国の崩壊と新生諸国家の成立』昭和堂、2020年。 ・ダインダム・J(大津留厚、小山啓子、石井大輔訳)『ウィーンとヴェルサイユ:ヨーロッパにおけるライバル宮廷1550~1780』刀水書房、2017年。 ・馬場優『オーストリア=ハンガリーとバルカン戦争』法政大学出版局、2006年。 ・パンツァー・P(竹内精一、芹沢ユリア訳)『日本オーストリア関係史』創造社、1984年。 ・村上亮『ハプスブルクの「植民地」統治――ボスニア支配にみる王朝帝国の諸相――』多賀出版、2017年。
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Updated on 2025/7/22 6:35:22

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