大阪公立大学 授業カタログのロゴ

Project TryAngleは学生スタッフによる大学公認のシステム開発チームです。 利用者の観点からより便利になるよう、学生自身の手で新システムの開発などを行っています。

ios_share

2025年度/1BBBA01010 (公大)

【月4】人間行動学研究A <後期>

ハンナ・アーレントがホロコーストの計画者アドルフ・アイヒマンに見出した「悪の凡庸さ」は、職務に忠実なだけの凡庸な役人、上からの命令を伝達する「歯車」のような偏ったイメージで人口に膾炙している。だが近年のナチズム・ホロコースト研究はそうしたイメージを否定し、ホロコースト加害者たちのより複雑な実態を明らかにしている。 この講義では近年の歴史研究の成果をふまえつつ、アイヒマンらホロコースト加害者たちの「悪」をどう理解すべきかについて論じる。

担当教員氏名
田野 大輔
科目ナンバリング
BBBHBS51001-J1 (公大)
授業管轄部署
文学研究科
授業形態
講義
開講キャンパス
森之宮
開講区分
週間授業
配当年次
1年 (公大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (公大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
1.「悪の凡庸さ」の概念を理解し、説明することができる。 2.「悪の凡庸さ」の概念をめぐる様々な視点を理解し、説明することができる。 3.「悪の凡庸さ」の概念との関わりでホロコーストの加害者の問題を理解し、説明することができる。 4.ホロコースト加害者について近年どのような議論がなされているかを理解し、具体的事例を挙げながら説明することができる。
各授業回の説明
授業授業内容事前・事後の学習内容
第1回はじめに:「悪の凡庸さ」とは?指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第2回アーレント『エルサレムのアイヒマン』指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第3回アイヒマンという人物指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第4回シュタングネト『エルサレム〈以前〉のアイヒマン』指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第5回アイヒマンをめぐる論争史指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第6回ホロコーストの加害者をどう見るか?指定された映画を観て課題を提出する。
第7回映画『関心領域』から考える加害者の「悪」指定された映画を観て課題を提出する。
第8回アウシュヴィッツは「死の工場」か?指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第9回最終解決にいたる道指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第10回普通の人びとvs普通のドイツ人指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第11回服従かイニシアティブか?指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第12回「鉄の檻」としての官僚制指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第13回おわりに:「悪の凡庸さ」を超えて指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第14回まとめ指定された論文・著作を読んで課題を提出する。
第15回フィードバックなし
成績評価方法
到達目標の達成度について評価を行う。 小テスト 50%(ほぼ毎回提出してもらう課題の評価を含む) 期末レポート 50%(課題図書を読んで考察を展開する) 合格(単位修得)のための最低基準は、講義内容を理解し、それを説明できるかを問う。
履修上の注意
特になし
教科書
田野大輔・小野寺拓也 『〈悪の凡庸さ〉を問い直す』 (大月書店、2023)

Loading...

参考文献
ハンナ・アーレント 『新版 エルサレムのアイヒマン』 (みすず書房、2017) ベッティーナ・シュタングネト 『エルサレム〈以前〉のアイヒマン』 (みすず書房、2021) シュテファン・キュール 『普通の組織――ホロコーストの社会学』 (人文書院、2025)
オフィスアワー
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
教員への連絡方法(メールアドレス等)
- 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -

Updated on 2025/9/12 6:16:05

ページ上部へ戻る