2025年度/1DDA107001 (公大)
【月3】経済変動論研究 <前期>
動学的マクロ経済モデルのシミュレーション分析の原理を学ぶ。特に,以下の項目について理論的な原理を解説する。
- 適応的期待に基づく線形モデルのバックワード・ルッキングな解の分析
- 合理的期待に基づく線形モデルのフォワード・ルッキングな解の分析
- 非線形モデルの線形化に基づく解析
- 非線形モデルの動的計画法に基づく解析
- 担当教員氏名
- 佐藤 健治
- 科目ナンバリング
- BDAECO74007-J1 (公大)
- 授業管轄部署
- 経済学研究科
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 分野科目
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- この講義では以下の5点を到達目標とする。
- 適応的期待に基づく線形経済モデルを行列形式で表現でき,どのような条件のもとで長期均衡の安定性を保証できるかを説明できる。また,その原理を説明できる。
- 合理的期待に基づく線形モデルのバックワード・ルッキングな解の分析方法を用いて,モデルの分析ができる。
- 非線形モデルを線形化して,線形モデルを導出し,線形モデルの解法を用いた非線形システムの近似シミュレーションの考え方を説明できる。
- 非線形モデルを動的計画法に基づいて分析方針を説明できる。
- 自身の研究において出会ったモデル,自身で構築したモデルに対して本講義で学習した手法を適用したシミュレーションの方針を設計できる。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 到達目標の達成度について評価する。 1-4 の達成度を測るために中間テストと期末テストが実施される(40%)。到達目標5 の達成度を測るために期末レポートが課される(60%)。期末レポートでは,自身または先行研究のモデルに対して,授業の中で学習した手法を適用する課題を予定している。
- 履修上の注意
- 線形代数学と微分積分学の基礎事項を習得していることが望ましい。マクロ経済学発展演習 B を同時に履修すること。
- 教科書
- 講義ノートを配布する。
- 参考文献
- 蓮見亮『動学マクロ経済学へのいざない』日本評論社, 2020 加藤 涼『現代マクロ経済学講義』東洋経済新報社, 2012 Miao, Economic Dynamics in Discrete-Time. MIT Press, 2014.
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 行列計算の復習 | 配布する練習問題を解くこと。 |
第2回 | 線形動学システムの安定性と不安定性 | テキストの予習・練習問題 |
第3回 | 適応的期待モデルの行列表現と解法 | テキストの予習・練習問題 |
第4回 | 線形合理的期待モデル | テキストの予習・練習問題 |
第5回 | 線形合理的期待モデルの解法 1: Blanchard-Khan の方法 | テキストの予習・練習問題 |
第6回 | 線形合理的期待モデルの解法 2: Klein の方法 | テキストの予習・練習問題 |
第7回 | シミュレーション例 | テキストの予習・練習問題 |
第8回 | 振り返りと中間テスト | 練習問題 |
第9回 | テイラー展開の復習 | テキストの予習・練習問題 |
第10回 | 非線形システムの線形システムによる近似 | テキストの予習・練習問題 |
第11回 | 非線形システムの(対数)線形化による分析 | テキストの予習・練習問題 |
第12回 | 動的計画法とベルマン方程式 1:導入 | テキストの予習・練習問題 |
第13回 | 動的計画法とベルマン方程式 2:解法 | テキストの予習・練習問題 |
第14回 | VFIによる数値解法の原理 | テキストの予習・練習問題 |
第15回 | VFIによるシミュレーション | テキストの予習・練習問題 |
第16回 | 期末テスト |
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Updated on 2025/7/25 6:20:50