2025年度/1GAB009201
【水3】ジェンダー論入門 /[中百舌鳥]全N <前期>
(公大) / ジェンダー論への招待 /[中百舌鳥]全N (府大)
ジェンダー(社会的文化的性)は私たちが当たり前と思ってきた性に関する様々な思いこみを問い直すキー概念である。「性」の社会的意味を本格的に学問領域に持ち込んだ女性学の成果を踏まえ、「性」をめぐる様々な社会問題への新たな視点を提供する。具体的な目標として、ジェンダー概念について説明することができ、自分の関心あるテーマひとつについて、その具体的な問題点と課題をジェンダー視点から考察し、論じることができることを目指す。この授業は女性学研究センターが中心になって運営し、センター共同研究員である学内の様々な分野の教員が、それぞれの専門分野をジェンダーの視点から論じる。(オムニバス方式/全15回) *各回の授業担当者およびテーマについては2024年度以前のものを例として示しているため、順番の入れ替えなどがありうる。
- 科目ナンバリング
- XXXCHU12009-J1 (公大) / FLCHU1247-J1 (府大)
- 授業管轄部署
- 国際基幹教育機構(学部)
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 中百舌鳥
- 開講区分
- 週間授業
- 科目分類
- 総合教養科目
- 配当年次
- 1年 (公大) / 1年 (府大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大) / 2単位 (府大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 本授業では、以下の能⼒を⾝につけることを⽬標とする。
- ジェンダー概念について説明することができるようになること。
- 私たちの社会生活や学問研究におけるジェンダー視点の意義を説明できるようになること。
- 自分の関心あるテーマひとつについて、その具体的な問題点と課題をジェンダー視点から考察し、論じることができるようになること。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 授業目標の達成度について成績評価が行われる。 成績は、毎回の授業コメント(5割)と最終レポート(5割)から総合的に判断する。 その達成度について成績評価を行い、総合的に6割以上クリアすることが単位修得の最低基準となる。 レポート課題は7月23日に提示されるので、7月30日13:15までに授業支援システムを通じて提出すること。
- 履修上の注意
- 授業形態は対面授業とする。第13回~第15回は合同授業となる。
- 教科書
- 特に定めない。毎回、レジュメを配布する。
- 参考文献
- 木村涼子・伊田久美子・熊安貴美江編著(2013)『よくわかるジェンダー・スタディーズ』(ミネルヴァ書房)等。 その他、毎回、レジュメを配布する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- その他
- (関連科目)「ジェンダーと社会」「家族社会学」「共生の思想と歴史」(旧「多文化共生の思想」)(以上、2年生以上)、など。
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | 東優子①「イントロダクション: ジェンダー概念について」 シラバスを配布し、授業の進行について全般的説明を行う。 | 木村涼子・伊田久美子・熊安貴美江編著(2013)『よくわかるジェンダー・スタディーズ』(ミネルヴァ書房)の導入部および配布資料を読み、理解を深める。 |
第2回 | 東優子②SOGI(性的指向・性自認)の多様性と現代社会 セクシュアル/ジェンダー・マイノリティの権利をめぐる国内外の動向を紹介しながら、「性と人権」をめぐる課題について考える | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第3回 | 内藤葉子①「女性はどのように語られてきたのか―西洋思想の文脈から」 西洋思想において男性哲学者たちが〈女性〉をどのように語ってきたのかを論じる。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第4回 | 内藤葉子②「女性はどのように語りはじめたのか―自由と平等を求めて」 権利を求める女性たちの声をたどりながら、民主主義の課題について考える。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第5回 | 内藤葉子③「女性はどのように語られ、また語りはじめたのか――性をめぐる議論を中心に」 性に対する科学的まなざしとフェミニズム理論との交錯に注目しながら、性をめぐる議論に接近する。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第6回 | 福田珠己「ホームの地理」 ホームという場所、家庭生活の場所は、人文地理学の視点からどのようにとらえることができるであろうか。フェミニスト地理学、文化地理学の考え方に触れながら考えていく。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第7回 | 宮脇幸生「サブ・カルチャーとセクシュアリティ-女性向けポルノ雑誌(レディースコミック)の性描写にみる女性のセクシュアリティ」 1980年代・ 90年代・ 2000年代の女性向けポルノ雑誌の内容分析から、日本女性のセクシュアリティの在り方とその変遷を考察する。ポルノグラフィへのまなざし、女性のジェンダー役割、女性向け漫画表現の独自性の交差するところに、女性のセクシュアリティの特殊性が浮かび上がる。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第8回 | 児島亜紀子(非常期オンライン授業)「ジェンダーと社会福祉: 売買春・DV被害者」 性産業従事者や売春経験者への支援や、DV被害者への支援を学び、その問題点について考察する。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第9回 | 酒井隆史「男とはなんだったのか?やくざ映画にみる「男らしさ」」 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第10回 | 大森順子①「家族の中にある暴力」 DVとは何か、事例をもとに被害者の状況を知り、日常的に暴力のある家族の現状に目を向けて、DVやデートDVが男女差別のある社会構造から生まれることを解読する。特に、学生に身近になりうるデートDVの実態とその予防、相談場所などの情報を伝え、いざという時に的確に対処できるよう情報提供もしたい。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第11回 | 大森順子②「結婚、離婚、そして家族」 結婚したいか、したくないか、では離婚とは何?家族とは何を表すの?当たり前に使っている言葉が含む真の意味を考え、そこにある家父長制の名残やジェンダー差別の実態に気づく。特に、戸籍とは何か、なぜ戸籍があるのか、日本ではなぜ婚外子が少ないのかなど、スルーしがちな身近な疑問を掘り下げて考えたい。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第12回 | 乾順子「ジェンダーの観点から現実を分析する」 家庭、労働、教育という身近な場面におけるジェンダーの問題を具体的に取り上げ、社会学の視点から考察する。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第13回 | 工藤宏司「社会現象における「ジェンダー・ギャップ」を捉える視点〜「ひきこもり」を事例に「社会学的視点」から考える」 「ひきこもり」者についての統計調査では、多くの場合、男性の割合が高いという結果が出る。この点について考えられる仮説をもとに、「数値」の背後のさまざまな事情について考える。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第14回 | 伊藤良子(非同期オンライン授業)「性に対する暴力」 日本や国際社会において発生している性に対する暴力の現状を知り、その課題や対策について考える。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
第15回 | 東 優子③「性と生殖に関する健康と権利」 〈性/生殖×健康/権利〉をめぐる人権課題について考察する。 | 指示された参考文献および授業で配布された資料をよく読み、テーマについての理解を深める。 |
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Updated on 2025/7/25 6:29:52