2025年度/1GBA001005 (公大)
【火1】初年次ゼミナール 社会に対する複眼的視点/S <前期>
本科目は、「社会に対する複眼的視点」を授業の全体テーマとして、予め指定された文献を学生が読み、それらを個人で、あるいはグルーブを作って要約し、さらにディスカッションを重ねることによって、「現代」が抱える文化、歴史、制度的な背景についての理解を深めることを目的とする。
- 担当教員氏名
- 小田中 章浩
- 科目ナンバリング
- XXXCFE1B001-J2 (公大)
- 授業管轄部署
- 国際基幹教育機構(学部)
- 授業形態
- 演習
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 1年 (公大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。
- 単位数
- 2単位 (公大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 受講生が与えられた文献を適切に理解し、さらにそれらを総合する視点を持つことによって、大学での勉学のみならず、教養ある社会人として、批判的に物事を解釈する能力を備えること。その能力を口頭発表、小レポート、期末レボートにおいて論理的な言葉で表現できる。
- 各授業回の説明
- 成績評価方法
- 成績評価は毎回の授業で課す小レポート(またはPowerPoint資料作成)と期末レポートによって行う。評価の配分は毎回の授業で提出するレポート(資料作成)が60%、期末レポートが40%である。これらの評価を合計して60%以上の成績を得ることが合格のために必要である。
- 履修上の注意
- 受講者全員が使用するテキストを事前に読んで授業に臨むことが求められる。また毎回の授業で学んだことを整理し、次回の授業に備えることが必要である。授業中のディスカッションでは、担当する報告者以外も指名される。
- 教科書
- 吉見俊哉『大学とは何か』 岩波新書 なだいなだ『民族という名の宗教』 岩波新書 東浩紀『動物化するポストモダン』 講談社現代新書 大澤真幸『不可能性の時代』岩波新書 成田龍一『戦後史入門』河出文庫 テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない』岩波現代文庫 以上の中には書店で手に入らないものが含まれるが、これらはAmazonの中古品で入手することができる。
- 参考文献
- 必要に応じて授業中に指示する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
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第1回 | ガイダンス:初回の授業では、受講者全員に対してそれまでに自分が最も感銘を受けた本の内容について紹介してもらい、それによって自己紹介とする。 | 初回の授業で紹介する本の内容を予め整理しておくと共に、次回の授業で用いるテキスト(吉見俊哉『大学とは何か』)を事前に読み、その内容を要約できるようにしておくこと。小レポートの課題として同書の事前の要約を求める。 |
第2回 | 吉見俊哉『大学とは何か』(1) :この本の内容を要約するとともに、それに基づいて大学で学ぶことの意味についてディスカッションする。 | 授業で出された論点を整理しておくこと。小レポートの課題として、インターネットが発達した現代において、大学で学ぶ意味について自分の考えをまとめてもらう。 |
第3回 | 吉見俊哉『大学とは何か』(2) :受講者が提出した小レポートの内容を紹介しつつ、受講者が個人で、あるいはグルーブで現代の大学で学ぶ意味についてディベートする。 | 次回の授業で用いるテキスト(なだいなだ『民族という名の宗教』)を事前に読み、その内容を、まず同書の前半を中心に要約できるようにしておくこと。小レポートの課題として同書の前半の要約を求める。 |
第4回 | なだいなだ『民族という名の宗教』(1): 本書の前半の内容を個人またはグループで要約する。 | 授業で出された論点を整理し、それに基づいて、『民族という名の宗教』の後半を要約する。小レポートの課題として同書の後半の要約を求める。 |
第5回 | なだいなだ『民族という名の宗教』(2): 本書の全体の内容を個人またはグループで要約する。 | 前回の授業内容を整理すと共に、次回の授業で用いるテキスト(東浩紀『動物化するポストモダン』)を要約できるようにしておく。小レポートの課題として同書の要約を求める。 |
第6回 | 東浩紀『動物化するポストモダン』(1):提出されたレポートに基づき、本書を個人またはグルーブで要約する。 | 前回の授業で出された論点を整理し、小レポートにおいて『動物化するポストモダン』を改めて要約する。 |
第7回 | 東浩紀『動物化するポストモダン』(2):提出されたレポートに基づき、本書を個人またはグルーブで要約する。 | 前回の授業で出された論点を整理すると共に、次回の授業で用いるテキスト(大澤真幸『不可能性の時代』)を要約できるようにしておく。小レポートの課題として同書の要約を求める。 |
第8回 | 大澤真幸『不可能性の時代』(1):提出されたレポートに基づき、本書を個人またはグルーブで要約する。 | 前回の授業で出された論点を整理し、再度『不可能性の時代』を要約する。小レポートの課題として同書の再要約を求める。 |
第9回 | 大澤真幸『不可能性の時代』(2):提出されたレポートに基づき、本書を個人またはグルーブで要約する。 | 『不可能性の時代』において言及されている歴史的な出来事のいくつかについて、個人またはグルーブで報告できるようにPowerPointで資料を準備する。 |
第10回 | 大澤真幸『不可能性の時代』(3):本書で言及されている歴史的な出来事のいくつかについて、個人またはグルーブで報告し、それらについてディスカッションする。 | 次回の授業で用いるテキスト(成田龍一『戦後史入門』)を要約する。小レポートの課題として同書の要約を求める。 |
第11回 | 成田龍一『戦後史入門』(1):本書の内容について、個人またはグループで要約する。 | 前回の授業で出された論点を整理し、成田龍一『戦後史入門』を個人またはグルーブで批判するための資料をPowerPointで準備する。 |
第12回 | 成田龍一『戦後史入門』(2):本書の内容について個人またはグルーブで批判し、それらについてディスカッションする。 | 次回の授業で用いるテキスト(テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない』)を要約する。小レポートの課題として同書の要約を求める。 |
第13回 | テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない』(1):本書の内容について、個人またはグループで要約する。 | 前回の授業で出された論点を整理し、テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない』を個人またはグルーブで批判するための資料をPowerPointで準備する。 |
第14回 | テッサ・モーリス=スズキ『過去は死なない』(1):本書の内容について個人またはグルーブで批判し、それらについてディスカッションする。 | 前回の授業で出された論点を整理すると共に、これまでの授業で得られた「現代」を理解するための視点を、個人またはグルーブで報告するための資料をPowerPointで準備する。 |
第15回 | 授業の総括:これまでの授業で得られた「現代」を理解するための視点を、個人またはグルーブで報告すると共に、ディスカッションする。 | 授業で得られた論点を整理し、期末レポートに備える。 |
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Updated on 2025/8/2 6:25:45