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2025年度/2B30123001 (府大)

【集中講義】バイオビジネス論 <前期>

本学類の卒業生の多くが携わると思われるバイオビジネスはこれから飛躍的に発展する分野の一つであることは間違いない.本講義では将来にわたって実社会に於いて役立つバイオビジネス全般に関して概説する.

科目ナンバリング
CAOAG3104-J1 (府大)
授業管轄部署
農学部
授業形態
講義
開講キャンパス
中百舌鳥
開講区分
集中講義
配当年次
4年 (府大)

注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。

単位数
2単位 (府大)

注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。

到達目標
前半8回は、基礎科目で習得したバイオテクノロジー関連の知識・技術がどのようなかたちでビジネスに活用されているかを実用例や社会的なトピックスを挙げながら講義を中心に解説する(廣瀬). 後半8回は、研究成果を社会実装するために欠かせない知的財産権とその戦略について、事例を交えながら講義を中心に解説し、演習・議論により知識の深堀を図る(秋元). この講義によって,バイオテクノロジーの産業の現状を理解するとともに,大学で修得した知識・技術を社会で活用するための思考法を養成することを目標とする.具体的には以下の知識を習得し,説明できることを達成目標とする. (前半) 1.バイオ関連ビジネスの市場について理解・説明できること 2.バイオビジネスの現状を分野別に解説・説明できること 3.バイオビジネス構築の過程について理解・説明できること 4.多くの基礎データに基づいてバイオビジネスが実用化されている現状について理解・説明できること 5.バイオ医薬品産業を通じて日本の医薬品産業の動向について理解・説明できること (後半) 6.知的財産権の取得の目的、ビジネスにおける権利活用について理解・説明できること 7.特許調査、裁判判例調査の検索法を理解・習得できること 8.発明の種類と食品用途発明について理解・説明できること 9.内閣府知的財産推進計画から見る、21世紀型「価値デザイン社会」を理解・説明できること
各授業回の説明
授業授業内容
第1回バイオ関連ビジネスの概要と将来への展望(廣瀬) ・バイオ技術を活用するビジネス分野とは SDGs、グリーンケミストリーへの貢献 ・遺伝子組み換え食品、ゲノム編集食品 ・酵素の食薬区分
第2回遺伝子工学技術と産業利用(廣瀬) ・遺伝子組み換え技術について ・遺伝子組み換え酵素 ・固定化酵素の利用 酵素分野における最近のAI の活用
第3回産業用酵素ビジネスの概要(廣瀬) ・産業用酵素の概況と市場 ・酵素メーカーの特徴(国内、海外) ・産業用酵素の応用例
第4回バイオ関連事業(製薬・医療分野)(廣瀬) ・医薬品業界の最近の動向 ・バイオ医薬品、ペプチド医薬品の急増 ・コロナワクチン、コロナ治療薬、アルツハイマー薬の動向 ・酵素医薬品の開発状況
第5回診断薬用酵素やサプリメント用酵素(1)(廣瀬) ・診断薬用酵素の産業利用(血糖・脂質など) ・乳糖不耐症対処用酵素 ・血糖上昇抑制用酵素
第6回サプリメント用酵素(2)(廣瀬) ・アルデヒド除去用酵素 ・口内洗浄用酵素 ・染毛用酵素 ・ヒトオリゴ糖の製造用酵素
第7回生物機能を利用した物質生産(廣瀬) ・医薬品開発ステップの動向 ・日本が得意とする微生物、酵素を利用した物質生産 ・生体触媒の利用メリット
第8回酵素を用いる医薬・医薬中間体製造(廣瀬) ・酵素を用いる医薬品製造の応用例 ・酵素利用技術のベスト3 期待される人材(講師のキャリアパスから思うこと)
第9回知的財産と知的財産権、知的財産権ミックス(秋元) ・知的財産権取得の目的とは何かを実例を交えながら紹介し、制度を理解する ・知的財産権による技術とブランドの保護 ・新しいタイプの商標保護制度
第10回特許権の効力(秋元) ・微生物発酵油脂の開発における海外企業との係争を通じて、知的財産権の効力について学ぶ
第11回特許要件1、出願手続きと審査(秋元) ・発明が特許として認められるには(産業上利用性、新規性、進歩性、記載要件、実施可能要件、サポート要件) ・先願主義、書面主義、早期審査請求、権利満了後対策
第12回特許要件2、外国での権利取得(秋元) ・誰が特許を受けることができるのか、職務発明 ・パリ条約ルート、PCTルート ・発明を言葉で表現する(請求項)
第13回特許調査、特許分類、裁判判例検索(秋元) ・特許調査の目的と活用 ・特許情報プラットホーム J-PlatPat ・最高裁判所HP 判例検索 ・検索演習(PC持参のこと)
第14回権利行使(秋元) ・間接侵害、特許権の消尽、請求項解釈、切り餅事件 侵害訴訟(秋元) 侵害論・無効論・損害論 ・セサミン基本・サブ特許の概要 ・セサミン特許による警告・裁判の事例を交えて、権利行使の実際の実務を理解する 技術契約(秋元) ・技術契約の必要性を理解する
第15回発明の種類と用途発明(秋元) ・医薬と食品の法律上の位置づけの海外との違い ・食品用途発明とその表現方を学ぶ
第16回内閣府 知的財産戦略本部 知的財産推進計画について、事例を交えて紹介し、我が国が生き残る戦略について理解する(秋元)
事前・事後学習の内容
本講義は集中形式で行うので、事前にシラバスを読んで授業内容を理解しておくこと.1日に4回分の講義を行う予定であるので、各授業日毎に疑問点等を整理して、復習すること.
成績評価方法
授業目標(達成目標)の1〜9の達成度で成績評価を行う. C(合格)となるためには、1〜9のすべての項目で基本的な理解・説明ができることが必要である. 成績の評価は,授業への参加態度・小テスト(30点)とレポート課題(70点)の合計100点満点で行う.
履修上の注意
担当講師の都合により,前半と後半の日程が入れ替わることがあります.
教科書
なし(スライドおよびプリントを併用する)

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参考文献
なし
オフィスアワー
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教員への連絡方法(メールアドレス等)
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その他
開講日程:夏季休業中(後日お知らせします)

Updated on 2025/8/5 6:52:45

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