2025年度/3E04111001 (市大)
【火2】計量経済学上級講義1 <前期>
計量経済学(econometrics)は、経済・ビジネスデータを分析する統計的手法の体系であり、経済学における実証分析の基幹を成す。この講義では、大学院初級レベルの計量経済学として、主に古典的回帰分析とその統計学的基礎を学ぶ。学部レベルの講義と比べ、数学的な厳密さに重きを置く。
- 担当教員氏名
- 鹿野 繁樹
- 科目ナンバリング
- EAAPJ5507 (市大)
- 授業管轄部署
- 経済学部
- 授業形態
- 講義
- 開講キャンパス
- 杉本
- 開講区分
- 週間授業
- 配当年次
- 学年指定なし (市大)
注意: 配当年次は学部・学科によって異なる場合があるので、UNIPAで確認してください。学年指定なしの表記は、要覧等を確認してください。
- 単位数
- 2単位 (市大)
注意: 実際の単位数は学部・学科によって異なる場合があるので、必ずUNIPAで確認してください。
- 到達目標
- 受講者が到達すべき目標は、次の通りである。 1.計量経済学の基礎である、古典的仮定のもとでの重回帰分析の仕組みを、数式に基づき説明できるようになる。 2.データと統計ソフトを使い、自ら重回帰分析を実行できるようになる。 3.この講義で学んだ分析手法を利用している学術論文を読んで、その内容を説明できるようになる。
- 各授業回の説明
- 事前・事後学習の内容
- ほぼ毎回、授業終了後に理解度を確認する復習問題を課す。
- 成績評価方法
- 1.試験と復習問題を通して、到達目標の達成度を評価する。 2.評価は試験80%、復習問題20%の100点満点。 3.データ分析の基礎概念、および古典的回帰モデルと最小2乗法の理論を説明できることが、合格のための最低基準である。
- 履修上の注意
- データ分析関係の科目は、なるべく履修しておくこと。
- 教科書
- 鹿野繁樹『新しい計量経済学:データで因果関係に迫る』、日本評論社
- 参考文献
- 1.東京大学教養学部統計学教室(編)『統計学入門』、東京大学出版会 2.浅野皙、中村二朗『計量経済学』、有斐閣 3.山本拓『計量経済学』、新世社 4.田中隆一『計量経済学の第一歩』、有斐閣 5.加藤久和『gretlで計量経済分析』、日本評論社 その他、講義中に適宜紹介する。
- オフィスアワー
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
- 教員への連絡方法(メールアドレス等)
- - 外部公開シラバスのためデータがありません / Please use UNIPA syllabus -
授業 | 授業内容 | 事前・事後の学習内容 |
---|---|---|
第1回 | イントロダクション/計量経済学の概要、回帰分析の概要、標本の平均・分散(標準偏差)、標本の共分散と相関係数 | 教科書第1章およびその復習問題 |
第2回 | 確率論:確率変数と確率分布(1)/確率変数と確率分布、期待値と分散 | 教科書第2章およびその復習問題 |
第3回 | 確率論:確率変数と確率分布(2)/正規分布、二次元の確率変数 | 教科書第2章およびその復習問題 |
第4回 | 統計的推測(1)/統計的推測の基礎、標本平均の性質 | 教科書第3章およびその復習問題 |
第5回 | 統計的推測(2)/母数の推定、母数の仮説検定 | 教科書第3章およびその復習問題 |
第6回 | 回帰直線と最小2乗法(OLS)/回帰直線、最小2乗法(OLS)、OLSの代数的構造 | 教科書第4章およびその復習問題 |
第7回 | 決定係数/OLS予測値とOLS残差、決定係数 | 教科書第4章およびその復習問題 |
第8回 | 古典的回帰モデルとOLS 推定/回帰分析の古典的仮定、OLS推定 | 教科書第5章およびその復習問題 |
第9回 | 回帰係数の仮説検定/OLS推定量の分布、回帰係数の検定 | 教科書第5章およびその復習問題 |
第10回 | 計量分析ソフトgretl/データ分析の進め方 | 教科書付録 |
第11回 | 重回帰分析(1)/重回帰モデル、多重共線性、自由度修正済み決定係数 | 教科書第6章およびその復習問題 |
第12回 | 重回帰分析(2)/偏回帰係数、コントロール変数 | 教科書第6章およびその復習問題 |
第13回 | 回帰モデルを工夫する(1)/多項式、交差項、対数線形モデルと弾力性 | 教科書第7章およびその復習問題 |
第14回 | 回帰モデルを工夫する(2)/ダミー変数を使った回帰分析 | 教科書第7章およびその復習問題 |
第15回 | ここまでの復習 |
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Updated on 2025/7/2 6:26:24